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外反母趾にストレッチは逆効果

 
この記事を書いている人 - WRITER -
学生時代に夜も眠れないほどの腰痛を経験。
さまざまな治療を渡り歩くが治らず、最終的に自力で克服。
その時に気づいた腰痛の本当の原因と、それを改善する方法を施術、セミナーを通して教えています!
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どうも、ボディケアむすひの前島ハヤトです。(プロフィールはこちら)
 
今日は、
外反母趾はストレッチさせてはいけない。
というお話をしていきたいと思います。
 
 
外反母趾の治療で、曲がった親指を反対側に引っ張り返す方法ってよくありますよね。
 
 
例えば、シンプルに
手で親指を持って、ストレッチさせるように引っ張ったり、
テーピングやサポーターで引っ張ったり
親指と人差し指の間に詰め物をして、押し返したり、
 
 
曲がってしまったなら曲げ返せばいい
という根拠のない安直すぎる発想で、この治療は広く続けられています。
 
 
でも、
体のことをよくよく知ってみると、
ストレッチはほとんどの場合、逆効果になってしまうということが分かります。
 

外反母趾のメカニズム

まずそもそもの
外反母趾の仕組みを整理すると、
 
外反母趾の原因は、『筋肉の硬直』です。
 
 
筋力不足が原因とか、ハイヒールが原因とか、足のアーチがとか、よくききますが、
 
実際のところ、足の筋肉が硬直して親指を引っ張って曲げているのが、直接の原因です。
 
 
手を使って簡単に説明しますが、
 
手の親指を小指側に曲げるためには、
筋肉を収縮させないといけませんよね。
 
外反母趾で、親指が小指側に曲がりっぱなしになっていると言うことは、
足の親指の筋肉が硬直しているということです。
 
 
そうなると、
「筋肉が硬くなっているならストレッチをすればいい」
という発想になるのは、とても自然なことのように思えますよね。
 
 
でも、
ストレッチで筋肉が柔らかくなる、
という考えは、改めた方がいいかもしれません。
 
 
なぜなら、筋肉は生きているからです。
 
 
もし、生き物でなければ、
例えば、ステーキ肉であれば、引っ張ったり、叩いたりすれば、ある程度、柔らかくなりますよね。
 
 
でも、生きている筋肉では、そうはいきません。
 
 
筋肉だって理由もなく硬直しているのではありません。
 
その筋肉の声を無視して、無理やり引っ張ったら、筋肉は抵抗します。
 
つまり、より硬くなって身を守ろうとします。
 
 
その抵抗すらも無視して、無理やり引っ張れば、
筋繊維はちぎれて、ボロボロになります。
 
 
そうなれば、
一時的に筋肉は柔らかくなったように感じますが、
実際は、ただボロボロになっただけです。
 
傷が回復したら、また硬直した状態に戻ります。
 
 
 
こう言う話をすると、
「でも、ストレッチを続けて、体が柔らかくなってる人もいるじゃん」
という意見が出てくると思います。
 
 
確かに、僕もストレッチの全てを否定しているわけではありません。
 
ストレッチを通して、
ちゃんと筋肉がゆるんで、柔軟性が上がる人もいます。
 
ただ、それは一部の上級者だけで、
多くの人は柔軟性が上がっているように見えるだけで、
無理やり引き伸ばされた劣化したゴムのような
硬いまま伸びきった筋肉になってしまっています。
 
つまり、筋肉がゆるんで柔軟性が上がっているのではなく、
固い筋肉を無理やり引き伸ばして柔軟性が上がったように見せかけているだけです。
 
 
だから、一般的に柔軟性のある(ように見える)
ヨガやバレエをやっている人でも、
肩こりや腰痛、その他ケガや痛みに悩まされている人は多いです。
 
 
つまり、強いストレッチを通して、
筋肉の硬直を解き、ゆるめることはとても難しいのです。
 
 
もし、あなたが今まで
指をストレッチする方法で外反母趾の改善が感じられていないのなら、
もっと効果的な方法に取り組むべきだと思います。
 

筋肉の本当のゆるめ方

では、どうすればいいのか?というと、
 
 
優しい刺激で、筋肉の声をきくように緩めればいいのです。
 
無理やりどうにかしようとすると、筋肉は抵抗しますが、
優しく寄り添えば、向こうから心を開いてくれます。
 
 
具体的にどうするかと言うと、
 
優しく触れて、揺らす。
優しく触れて、深呼吸。
 
たったのこれだけです。
 
 
この簡単な方法で、
ストレッチよりも効果的に、足指の筋肉の硬直をゆるめることができるのです。
 
そうすれば、親指は自然と元の位置に戻っていきます。
 
 
論より証拠。
当院での一つの症例を紹介します。
 
 
5分ほど、僕が施術をしたときの写真です。
 
まずまずの変化だと思います。
 
もちろん、一度緩めたからといって、
ずっとその状態がキープされるわけではありません。
 
でも、ストレッチで傷つき、ボロボロになっているときとは明らかに違います。
 
優しい刺激で筋肉を傷つけずに緩めると、
筋肉が本来の状態を思い出していきます。
 
それを繰り返していくと、
一部の筋肉にだけ負担がかかるような体の使い方や姿勢が改善されていき、
 
根本的な改善が期待できます。
 
 
 
僕が実際に施術している動画もあるので、よかったら見てください。
 

 

 

 
 
また、
優しく触れて、揺らして、深呼吸、
これだけでいいなら自分でもできそうですよね?
 
 
なので、自宅で簡単にできる外反母趾のセルフケア方法を解説した動画も用意しました。
 
こちらも概要欄に貼ってあるので、よかったら見て、試して見て下さい。
 
 
 
 
ということで、今日は、
外反母趾の改善にはストレッチではなく、
優しい刺激で緩めることが大切だというお話でした。
 
ありがとうございました。
 
 
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